THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。

ハ行

DON'T YOU WANT ME/HUMAN LEAGUE~逆ギレ、ヒロシのリフレイン~

♪馬鹿いってんじゃないよ~、お前と俺は~♪ ヒロシ&キーボー 3年目の浮気 「三年目の浮気」は、結婚して三年目に浮気がばれた亭主が妻に三行半を突きつけられるさまをデュエットで歌った、秀逸なコミック演歌である。 そして、「ドント・ユー・ウォント・…

Forgive And Forget/BLUE ZOO~飛び出せアイドルバンド! そして、消えろ!

こういうバンドは当時苦手だった。 それなりに音楽性の高さは見られるのに、プロデューサーの「こうすれば売れるよ」みたいなアイデアに安易に乗っかって、アイドルバンドとして飛び出してくる、有象無象の集団。 当時の心に響かなかったばかりか、今も心に…

It Ain't Necessarily So/BRONSKI BEAT~甦る悲しみを嘲笑う少年たちの感性

オリジナル・ブロンスキが残したたった一枚のアルバム。アルバム通して聴けば聴くほど、ごった煮のようだが、それでも一本の筋が通っている。 Bronski Beat - It Ain't Necessarily So (1984) この曲やHeatwave と Why や Junk の間には、とてつもない隔たり…

Dancing With Myself/BILLY IDOL~みんな真似した唇

Billy Idol - Dancing With Myself BILLY IDOLの唇。これはみんな真似したんじゃなかろうか。 STING のトンガリくちばし、 The Police - Every Breath You Take そのコピーのCOREY HART Corey Hart - Sunglasses At Night NICK BEGGS の歯茎ウッキー Kajagoo…

Under The Gun/FACE TO FACE~生々しい戦場を駆け抜けた一輪の花

Face to Face - Under the Gun 魂とはどこにあるのだろう?我々は何のために生きているのだろう?そもそも命は守られているのだろうか? このPVの見せる痛みはおそらく、第二次大戦やベトナムと無関係ではないだろう。その生なましい現場に配置したLAURIEの…

This Is Not America/DAVID BOWIE, PAT METHENY~語られることの少ない哀愁

BOWIEの80年代の仕事の中でも異色のコラボがこの曲だろう。 Pat Metheny Group feat. David Bowie - This Is Not America 映画「The Falcon and the Snowman」の主題歌を歌うのに、タッグを組んだ相手はジャズギタリストのPat Metheny。 切なく熟れたメロデ…

We Are Ninja/FRANK CHICKENS~イカ天前。世界に認められたエンターテインメント

オーバーナイト・サクセス。シンデレラストーリー。一夜明けたら――。いつの時代にも夢のような出来事は起こる。 FRANK CHICKENS We Are Ninja そんな中でも、80年代最高の摩訶不思議なセンセーション、FRANK CHICKENS。 いっちしまえば誰でもよかったのかも…

Soul Deep/THE COUCIL COLLECTIVE~怒れるオサレ系

The Style Council - Soul Deep [The Council Collective] (The Tube 1984) Paul Wellerという男は、なんとも掴みどころがないように見える。 Jam - In the City JAMで怒れる若者の想いを代弁して、ひとりのカリスマになったと思いきや、絶頂期に解散。 Paul…

Hit That Perfect Beat/BRONSKI BEAT~冷戦の壁の向こうに消えたジミの苦悩

「レター・トゥ・ブレジネフ」。 【VHSです】リヴァプールからの手紙 [字幕][アルフレッド・モリーナ]|中古ビデオ【中古】価格:1900円(税込、送料別) (2017/4/26時点) もう今となっては覚えている人も少なかろう。そんな映画のタイトル、邦題は「リヴァプ…

Shouldn't Have To Be Like That/FRA LIPPO LIPPI~遺伝子の核に棲み付いた私たちの好きなメロディ

Fra Lippo Lippi - Shouldn't Have To Be Like That.wmv 80年代当時の洋楽のうち、大物アーティストのものではないスマッシュヒット曲が、日本のマーケットで受け入れられた例には共通点があるのではないかと思っている。 Hubert Kah - Angel 07 (Video 1985…

Voices/PASSION PUPPETS~わずかに足りなかった何か

なんだかVo.のレイの動きがライク・ダストとまったくおなじ。両手を組む、指でおいでおいで、片膝立てて座る。 Passion Puppets - 'Voices' なかなか美しい動きなんだけど、ライク・ダストのPVの振り付けではなくて、レイのオリジナルアクションだとしたらそ…

Touch/BERLIN~80年代を代表するエレポライブ

Berlin - Touch (sound remastered) 小悪魔のようなTerry Nunn。その魅力はこの頃、PVでもライブでも全開で発揮されていた。 歌詞を聴くとホント演歌やフォークのような世界だが、BERLINの演奏、メロディ、そしてTerryのアクションが加わると、素晴らしくカ…

Cruel Summer/BANANARAMA~隣の姉ちゃんはもうすぐ街へ行く

バナナラマは隣のお姉ちゃんだった。 The Fun Boy Three & Bananarama - Ain't What You Do (TOTP 25-Feb-1982) テリー・ホールのオマケとしてファン・ボーイ3と一緒に演ってる頃の彼女たちは、なんだかよくわからないまま、たまたまテレビに出てしまった近…

Beyond The Pale/PASSION PUPPETS~わが青春の胸キュン

パッション・パペッツが唯一残したアルバムのタイトルにもなっていたナンバーがこれ。 Passion Puppets - Beyond The Pale 青くさい彼らのちょっと背中がむずがゆくなるような、それでいて胸にキュンとくるような魅力の詰まった一曲だ。 国内盤の邦題が「青…

Like Dust/PASSION PUPPETS~忘れられた美しいアクション

パッション・パペッツといっても、もう知る人も少ないだろう。 Passion Puppets - Like Dust 情熱の操り人形、という名のこのバンド、Like Dustのロマンティックでどこかノスタルジックなメロディは素晴らしい。 PVは西部劇を思わせるドラマ仕立てのパートと…

Are We Ourselves/FIXX, THE~研ぎ澄まされた二分間

それにしてもこの頃のフィクスには無駄がない。 前作で全米進出に成功した彼らのサードアルバム「ファントムズ」からの最初のシングルカットがこの曲なわけだが、不愛想なまでに余計なものがそぎ落とされたPVに作られている。 MTV The Fixx Sneak Preview Vi…

Favourite Shirts (Boy Meets Girl)/HAIRCUT100~シャーツの謎

NICK脱退後、案の定覇気のないオッサン臭いバンドになって、あっさりと消えてしまったHAIRCUT100。 So Tiredの気怠い感じにはそれなりのよさはあったんだけど。 Haircut 100 - Favourite Shirts (Boy Meets Girl) しかし王子様がいないうえに、この頃の明る…

Johnny Come Home/FINE YOUNG CANNIBALS~フレットレスなアクション

ザ・ビーツ解散後、明るいヤツらはジェネラル・パブリックで一般大衆に明るい自分たちを見せていた。 そして、その影のように現れたのが、ローランド・ギフトをボーカルに据えたファイン・ヤング・カニバルズだった。 その後、全米ナンバーワンヒットを生む…

Baby Come Back/BILLY RANKIN~華々しくそっと咲いたクールな一輪

ナザレスのギタリストといってもどれくらいピンとくるのかちょっとよくわからない。 というのもビリーが古豪ナザレスに関わるのは、1981年以降で、彼のソロアルバムGrowin' Up Too Fastからのシングルカット、Baby Come Bacが日本のMTVで流れたのは1983年。 …

Eye Talk/FASHION~場末の踊り子の場末の恋人

安っぽい場末のディスコに、安っぽい役者、安っぽいドラマ。 Fashion - Eye Talk (Alan Darby on vocals) そんなチープさの中に、このクリップの完成度の高さがある。 ハイトーンなヴォーカルだが、この手の声によくある繊細さや痛みを伝える種類の力を持っ…

Hands Tied/SCANDAL~田舎のお姉ちゃん、都会の女になる!

パティ・スマイスは田舎のお姉ちゃんだった。 Scandal, Patty Smyth - Goodbye To You そんな彼女の心と自意識を都会に連れ出したのは、たまたま点けたMTVから流れる、クリップの中のシンディ・ローパーの姿だった。 Cyndi Lauper - Girls Just Want To Have…

Wonderland/BIG COUNTRY~この雄たけびよ、祖国に届け!

Big Country - Wonderland このクリップはU2「ニューイヤーズ・デイ」とともに、雪中演奏クリップの傑作である。 New Year's Day U2 Video このクリップと「ニューイヤーズ・デイ」のクリップの間に、お互いなんらかの影響があったかどうかは定かではないが…

I.O.U./Freeez~マシンメイド・ミュージック・ウィズ・マン・マシーン

Freeez - IOU このクリップ全編を彩る、今となっては古びたテクノ系ダンス。 それがすべての魅力だろう。 そして、その古さはブレイクダンスのヒットスタイルのウェイヴだけでなく、当時はストリートに持ち出された巨大なラジカセにも見られる。 ヴォーカル…

So Tired/HAIRCUT100~素直な表現の功罪

バンドのフロントマンが脱退するということは、一大事である。リマールが抜けたカジャ・グー・グーは、よりテクニカルな方向にレベルアップしたが、「トゥー・シャイ」を愛したファン層はそれについていくことが出来なかった。 ヘアカット100が失ったのは、…

(Feels Like) Heaven/FICTION FACTRY~ストレートでチープな天国

タイトルの「ヘヴン」からあまりに簡単に連想できる天使。 天使のような少女をモチーフに、教会で撮影した安易でチープ、しかしながら曲の雰囲気を見事にビジュアルに変えた一本。 Fiction Factory - (Feels Like) Heaven ところどころ、スイングするような…

ビッグ・カントリー BIG COUNTRY

「世界にロックバンドは4つしかない。U2とシンプルマインズ、エコー・アンド・ザ・バニーメン、そして俺たちさ」 スチュアート・アダムソンの言葉通り、ビッグ・カントリーは骨のあるロックを聴かせてくれた。 Big Country - In A Big Country デビューアル…

Young At Heart/BLUEBELLS, THE~青春を映し出すロードムービー

当時のクリップにはいくつかのパターンがあって、大仰なドラマ仕立てとスタジオライヴの主流二派に継いで、こういうロードムービー仕立てのものも作られていた。 このクリップはその中でも珠玉のでき。 The Bluebells - Young At Heart (1984) (HD) メンバー…

ザ・ポリス POLICE, THE

ポリスの最高傑作「シンクロニシティ」から20年。 The Police- "Synchronicity I" LIVE あの頃を思い出すと、音楽の主流は「歌」だった。 「歌」にはメロディあるヴォーカルがあり、メロディに乗せた歌詞があった。 いつの間にか気が付くと、音楽は「歌」で…

リ・フレックス RE-FLEX

地を這うような低音から入り、高音まで一気に突き抜けていくボーカル。バクスターのその声にからむ、無機質に刻まれるビート。テクニックの高さを感じさせる人の手による各パートの音と、そこにやっぱり無機質にからみつく不思議なビート。リ・フレックスは…

ヒューマン・リーグ HUMAN LEAGUE

ぶわっはっはっはっは。 今となってはどちらを笑うべきかわからんが、フィリップ・オーキーの迷走ぶりは爆笑に値する。80年代前半の彼は、二人いるといってもいいくらいだ。 一人はポップスター、フィリップ・オーキー。 もう一人は反戦家、フィリップ・オー…