NEW SONG/HOWARD JONES~新しい歌に載せた新しい自分~
最初にこの曲を聞いたため、ハワード・ジョーンズの音楽、ビジュアルに「カワイイ」とか「ポップ」「軽快」というイメージを持つ人は多いだろう。
だが、彼の本来の持ち味は「ホワット・イズ・ラヴ?」と問い掛ける、内向きの疑問や焦燥の方であったのではないかと思う。
Howard Jones - What is love (HD 16:9)
それは、以後続く「ハイド・アンド・シーク」などの世界により広がりがあることでも想像できる。
しかし、MTV全盛の時代に、大衆に存在を知らしめる意味で、デビュークリップにこれを作ったのは正しい。
イントロのポップなリズムに合わせて、工場のラインが流れるシーンは、軽い気持ちで続きも見てみようかなという気になるし、たいしてお金がかかっているとも思えないクリップなのに、爽快感と本人のキャラクターで最後まで引っ張る映像は見事だ。
それにしても、アンダーグラウンドのホームに続く階段に山積みにされたチェーンから、ジェドおじさんが出てくるシーンは奇怪。
その奇怪さすら、異形の世界に持っていかないこの音のポップさと、全編から流れる明るさは実に立派である。
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