Prisoner of Love/SPEAR OF DESTINY~皮肉な運命の矢
DURAN DURANやSPANDAU BALLETが着飾って、楽器も持たずにフィルムの中で壮大なハリウッドごっこをやっていた時期に、この潔さ。
当時のMTVの中でも異色すぎるPVに、画面の前でひっくり返りそうになった記憶がよみがえる。
Spear Of Destiny-Prisoner of Love'
シンプルなスタジオライヴのPV自体は別に珍しかったわけでもなんでもないが、なんというかこのジャンルでわざわざPV撮るのにボーカルがTシャツって、ちょっと当時なかった。
そのカーク・ブランドンは、もともとボーイ・ジョージの交際相手で、ボーイが音楽をやろうと思ったのは彼の影響だという話を聞いたことがある。
だが運命の矢は皮肉なもので、このころすでにボーイ・ジョージは時代の寵児。
もしかしたらそのあたりに対する、彼なりの複雑な想いの表現がこれだったのかもしれない。