Life On Your Own/HUMAN LEAGUE~作者自身に向いていなかった名曲と映像
The Human League - Life On Your Own
フィル・オーキーのマイ反戦ブームが一瞬で過ぎ去ったことはこの前も語った。
結局次のシングルになるこの曲の時点で、すでにラブソングに戻っているわけだが、それでも曲調、そしてPVともに Don't You Want Me とは違い、シリアス路線をいっている。
個人的には実はこの曲が大好きで、フィルの低音ヴォーカルがすごくいきたメロディだと思う。
ブライアン・フェリーやデヴィッド・ボウイが歌ってもよさそうな一曲だ。
PVは歌詞とはそれほど関係ないイメージで、おそらく核の冬を想起させるイメージなのだろう。
バンドのアイコンともいえるオネエチャン二人をあえて画面の中の画面に閉じ込め、フィル以外の生命をすべて過去のものとしたシリアスさが陰鬱で思い曲調をみごとにいかしている。
人気的には低迷した時期といえるかもしれないが、この曲は名曲だ。
ただやっぱり80年代きってのチャラ男が歌っても、そこにはなんのメッセージを届ける力もなかった。
作者本人にもっとも向いてなかった、悲しい名曲でもある。
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