Do They Know It's Christmas?/BAND AID~(2)普段着のクリスマス
Do They Know It's Christmas / Band Aid
志の立派さに異論を唱えるつもりはないが、ネーナとアルファヴィル以外は誰が誰だかわからなかったドイツのあれとかは、世界的な影響の小ささから、今回は話題にしないことにする。
Band für Afrika bei Form1 - Nackt im Wind u.a. mit Nena 1985
バンドエイドもアメリカのほうも、結果として、巨額の支援を苦しむ人々のために集めたことには違いない。
そこに口を挟む資格は、その規模の何かをできるはずもない我々にはもちろんない。
しかし、あの頃さんざんいわれたUSA FOR AFRICAに対する指摘は、的を射ている。
「アメリカのステージはマイクを奪い合っていて醜かった」
「イギリスのファイナルはマイクを譲り合い、みんなの心がひとつになっていた」
これは本当に見れば見るほどその意見にうなずくほかない。
PVを見ていてもわかる。
Band Aid - Do They Know It's Christmas (Extended Version)
イギリスのメンバーは、みんな普段着なのだ。
まるで仲間とオフでセッションするように集まり、普段着のまま歌う。
リードをとるポール・ヤングはTシャツだし、ジョージ・マイケルやサイモン・ル・ボンだって近所をうろうろしてそうな恰好だ。
ボノもそのへんの大学生みたいなラフなシャツで、トニー・ハドリーですらジャケットを着てない。
サビの前に遅れて参加してくるメンバーの服装ひとつとっても、バナナラマなんてもう完全に、部屋着の隣のお姉ちゃんだしね。
マリリンの毛皮のコートにはちょっと笑ったが、その下の服ときたら、ジョギングのおじさんみたいなもんだし。
ボーイ・ジョージなんて着飾ってなさ過ぎて、逆にそこだけは譲れなかった化粧が浮きまくってる。
それに本当にこれだけのスターが集まっていても、誰ももっと映せだのなんだのいわなかったっぽいPVの仕上がりがすごすぎる。
JTにしろ、ジョディ・ワトリーにしろ、それでいいのかというくらいの出番だった。
Do They Know It's Christmas?/BAND AID~(1)クリスマスを世界に
Do They Know It's Christmas?/BAND AID~(3)メリークリスマス・フォーエバー
【中古】その他CD バンド・エイド/ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス
|
We Are The World [DVD+CD, 30周年記念ステッカー付き] [ (V.A.) ]
|