THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。新作も加えていきます。

ハ行

Soul Deep/THE COUCIL COLLECTIVE~怒れるオサレ系

The Style Council - Soul Deep [The Council Collective] (The Tube 1984) Paul Wellerという男は、なんとも掴みどころがないように見える。 Jam - In the City JAMで怒れる若者の想いを代弁して、ひとりのカリスマになったと思いきや、絶頂期に解散。 Paul…

Shouldn't Have To Be Like That/FRA LIPPO LIPPI~遺伝子の核に棲み付いた私たちの好きなメロディ

Fra Lippo Lippi - Shouldn't Have To Be Like That.wmv 80年代当時の洋楽のうち、大物アーティストのものではないスマッシュヒット曲が、日本のマーケットで受け入れられた例には共通点があるのではないかと思っている。 Hubert Kah - Angel 07 (Video 1985…

Voices/PASSION PUPPETS~わずかに足りなかった何か

なんだかVo.のレイの動きがライク・ダストとまったくおなじ。両手を組む、指でおいでおいで、片膝立てて座る。 Passion Puppets - 'Voices' なかなか美しい動きなんだけど、ライク・ダストのPVの振り付けではなくて、レイのオリジナルアクションだとしたらそ…

Cruel Summer/BANANARAMA~隣の姉ちゃんはもうすぐ街へ行く

バナナラマは隣のお姉ちゃんだった。 The Fun Boy Three & Bananarama - Ain't What You Do (TOTP 25-Feb-1982) テリー・ホールのオマケとしてファン・ボーイ3と一緒に演ってる頃の彼女たちは、なんだかよくわからないまま、たまたまテレビに出てしまった近…

Beyond The Pale/PASSION PUPPETS~わが青春の胸キュン

パッション・パペッツが唯一残したアルバムのタイトルにもなっていたナンバーがこれ。 Passion Puppets - Beyond The Pale 青くさい彼らのちょっと背中がむずがゆくなるような、それでいて胸にキュンとくるような魅力の詰まった一曲だ。 国内盤の邦題が「青…

Like Dust/PASSION PUPPETS~忘れられた美しいアクション

パッション・パペッツといっても、もう知る人も少ないだろう。 Passion Puppets - Like Dust 情熱の操り人形、という名のこのバンド、Like Dustのロマンティックでどこかノスタルジックなメロディは素晴らしい。 PVは西部劇を思わせるドラマ仕立てのパートと…

Are We Ourselves/FIXX, THE~研ぎ澄まされた二分間

それにしてもこの頃のフィクスには無駄がない。 前作で全米進出に成功した彼らのサードアルバム「ファントムズ」からの最初のシングルカットがこの曲なわけだが、不愛想なまでに余計なものがそぎ落とされたPVに作られている。 MTV The Fixx Sneak Preview Vi…

Favourite Shirts (Boy Meets Girl)/HAIRCUT100~シャーツの謎

NICK脱退後、案の定覇気のないオッサン臭いバンドになって、あっさりと消えてしまったHAIRCUT100。 So Tiredの気怠い感じにはそれなりのよさはあったんだけど。 Haircut 100 - Favourite Shirts (Boy Meets Girl) しかし王子様がいないうえに、この頃の明る…

Johnny Come Home/FINE YOUNG CANNIBALS~フレットレスなアクション

ザ・ビーツ解散後、明るいヤツらはジェネラル・パブリックで一般大衆に明るい自分たちを見せていた。 そして、その影のように現れたのが、ローランド・ギフトをボーカルに据えたファイン・ヤング・カニバルズだった。 その後、全米ナンバーワンヒットを生む…

Eye Talk/FASHION~場末の踊り子の場末の恋人

安っぽい場末のディスコに、安っぽい役者、安っぽいドラマ。 Fashion - Eye Talk (Alan Darby on vocals) そんなチープさの中に、このクリップの完成度の高さがある。 ハイトーンなヴォーカルだが、この手の声によくある繊細さや痛みを伝える種類の力を持っ…

Hands Tied/SCANDAL~田舎のお姉ちゃん、都会の女になる!

パティ・スマイスは田舎のお姉ちゃんだった。 Scandal, Patty Smyth - Goodbye To You そんな彼女の心と自意識を都会に連れ出したのは、たまたま点けたMTVから流れる、クリップの中のシンディ・ローパーの姿だった。 Cyndi Lauper - Girls Just Want To Have…

I.O.U./Freeez~マシンメイド・ミュージック・ウィズ・マン・マシーン

Freeez - IOU このクリップ全編を彩る、今となっては古びたテクノ系ダンス。 それがすべての魅力だろう。 そして、その古さはブレイクダンスのヒットスタイルのウェイヴだけでなく、当時はストリートに持ち出された巨大なラジカセにも見られる。 ヴォーカル…

So Tired/HAIRCUT100~素直な表現の功罪

バンドのフロントマンが脱退するということは、一大事である。リマールが抜けたカジャ・グー・グーは、よりテクニカルな方向にレベルアップしたが、「トゥー・シャイ」を愛したファン層はそれについていくことが出来なかった。 ヘアカット100が失ったのは、…

(Feels Like) Heaven/FICTION FACTRY~ストレートでチープな天国

タイトルの「ヘヴン」からあまりに簡単に連想できる天使。 天使のような少女をモチーフに、教会で撮影した安易でチープ、しかしながら曲の雰囲気を見事にビジュアルに変えた一本。 Fiction Factory - (Feels Like) Heaven ところどころ、スイングするような…

ビッグ・カントリー BIG COUNTRY

「世界にロックバンドは4つしかない。U2とシンプルマインズ、エコー・アンド・ザ・バニーメン、そして俺たちさ」 スチュアート・アダムソンの言葉通り、ビッグ・カントリーは骨のあるロックを聴かせてくれた。 Big Country - In A Big Country デビューアル…

Young At Heart/BLUEBELLS, THE~青春を映し出すロードムービー

当時のクリップにはいくつかのパターンがあって、大仰なドラマ仕立てとスタジオライヴの主流二派に継いで、こういうロードムービー仕立てのものも作られていた。 このクリップはその中でも珠玉のでき。 The Bluebells - Young At Heart (1984) (HD) メンバー…

ザ・ポリス POLICE, THE

ポリスの最高傑作「シンクロニシティ」から20年。 The Police- "Synchronicity I" LIVE あの頃を思い出すと、音楽の主流は「歌」だった。 「歌」にはメロディあるヴォーカルがあり、メロディに乗せた歌詞があった。 いつの間にか気が付くと、音楽は「歌」で…

ヒューマン・リーグ HUMAN LEAGUE

ぶわっはっはっはっは。 今となってはどちらを笑うべきかわからんが、フィリップ・オーキーの迷走ぶりは爆笑に値する。80年代前半の彼は、二人いるといってもいいくらいだ。 一人はポップスター、フィリップ・オーキー。 もう一人は反戦家、フィリップ・オー…

NEW SONG/HOWARD JONES~新しい歌に載せた新しい自分~

最初にこの曲を聞いたため、ハワード・ジョーンズの音楽、ビジュアルに「カワイイ」とか「ポップ」「軽快」というイメージを持つ人は多いだろう。 だが、彼の本来の持ち味は「ホワット・イズ・ラヴ?」と問い掛ける、内向きの疑問や焦燥の方であったのではな…

RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD(BODDU DOUBLE) ~B級ボーナスクリップ~

多分、日本で最もオンエア回数の少ないクリップがこのバージョンだろう。 Frankie goes to hollywood Relax (Body Double) ヒッチコックへのオマージュとも、単なる「裏窓」と「めまい」のパクリともコラボとも言えそうな、デ・パルマ監督の映画「ボディ・ダ…

RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD(STADIO LIVE)~セックスよりも刺激的な欺瞞~

「リラックスしてごらん、咥えてほしい時は」 「リラックスしてごらん、イキたい時は」 たしかに歌詞は刺激的だが、「come」にそんな意味があると知らなかった自分にとって、この曲の歌詞に刺激を受けた記憶はない。むしろ、刺激的だったのはこのクリップで…

ハワード・ジョーンズ HOWARD JONES

ハワード・ジョーンズはアイドルだった。 Howard Jones - What Is Love 音楽性、実力、そういう面で捉えると物議をかもしだすかもしれない。しかし、当時の日本の音楽シーンにおいては、少なくともそうだった。ミーハー系の音楽雑誌には「ハワちゃん」「ハワ…

フェイス・トゥ・フェイス FACE TO FACE

どうってことない連中が何の気なしに集まってバンドを始めた。それは、バンドでなくてもよかったのかもしれない。 9人集まれば野球が出来るし、11人集まればサッカーも出来る。だが集まったのは5人。みんな、楽器が出来た。そして、そのうち一人は可愛い女…

I Feel Love/BRONSKI BEAT and MARC ALMOND~道化師の化粧の奥~

「スモールタウンボーイ」での登場以降、シリアスな雰囲気をクリップにも展開しつづけたブロンスキ。 ここで突如、弾け飛んだかのような軽快なコメディを見せたのが、このクリップである。 しかも、先行したアルバムのヴァージョンとは異なり、ヴォーカルは…

NO MORE WORDS/BERLIN~私たちに明日はある~

Berlin - No More Words 映画「ボニー・アンド・クライド(俺たちに明日はない)」をモチーフにしたクリップは、演奏シーンがまったくないにも関わらず、バンドの魅力を見事に伝えている。 結局、ベルリンの魅力を伝えるには、ヒロインであるテリー・ナンを…

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD

フランキーはハリウッドへ行く。たった一曲のメロディを口ずさみながら。 Frankie Goes To Hollywood - Relax (Restored Version) 80年代の音楽シーンを支えたアイテム、ビデオクリップと12インチシングル。そのどちらにも、大きな戦果をあげたのがリバプー…