THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。新作も加えていきます。

曲名-ア行

Olympia/SERGIO MENDES~トーキョー2020私たちのオリンピック

SERGIO MENDES といえばもちろん知らない人がいないのは Mas que nada ということになるだろう。 Sergio Mendes & Brasil 66 - Mas que nada (introduced by Eartha Kitt / Something Special 1967) しかし東京オリンピックイヤーを迎えた今年、思い出すのは…

It's Christmas All Over The world/SHEENA EASTON~僕たちのヒロインのメリークリスマス

SHEENAはポップスターになりたかったんだろう、誰よりも。 Sheena Easton : It's Christmas All Over The World 若くしてチャンスをつかみ、その美貌でイギリスに愛された彼女はたぶん、誰よりもポップスターに近い位置にいた。 だけどそこから十年もしない…

It's My Life/TALK TALK~真面目過ぎたポップスター候補生

Talk Talk - It´s My Life ポストパンク、ポストニューウェーブの流れの中、ニューロマンティックとかネオアコとかなんだかんだと、その瞬間覇権を握ったかのように見えた勢力が、後年振り返ると、一瞬のムーブメントに過ぎなかったという例は山のようにある…

Election Day/ARCADIA~分裂の光と闇

Arcadia - Election Day (Original Video) DURAN DURAN のメンバーがふたつに分かれてそれぞれプロジェクト活動をした時代があった。 THE POWER STATION に関しては今や説明の必要もないだろう。 The Power Station - Some Like It Hot この曲のヒットはヴォ…

I Guess That's Why They Call It The Blues/ELTON JOHN~僕は君に素直な思いを伝えられていただろうか

青春にはいつも何かの壁がある。その多くは今になって振り返ると、なぜあんなに高く聳え立っていたのだろうと思うものも多く、その壁にぶつかるまでの自分は、なんて甘く愚かな生き物だったのだろうと思う。 Elton John - I Guess That's Why They Call It T…

Electric Youth/DEBBY GIBSON~既視感が生む80sのダイジェスト

Debbie Gibson - "Electric Youth" (Official Music Video) 既視感満載のこのPV、ある意味で80年代前半のビルボードの総集編のような作品になっている。 たとえばファッションはMADONNA。 Madonna - Borderline (Official Music Video) ダンスはMICHAEL JACK…

I Don't Like Mondays/THE BOOMTOWN RATS~月曜は嫌いだけどこの世界は好きなの

「月曜日は嫌いなの」 The Boomtown Rats - I Don't Like Mondays Brenda Ann Spencerの事件は、今となってはさらにそれ以上の銃による悲劇を生みだしたアメリカ社会においては、今や決して大きな傷跡ではないのかもしれない。 しかしその不条理すぎる動機、…

Everything Counts/DEPECHE MODE~ポップなぼくらの大人への階段

Depeche Mode Everything Counts (Remastered Video) lyrics デビューからのメインソングライターだった Vince Clarke が抜け Martin がソングライターとして再出発した DEPECHE MODE は、結果的にはその後より大きなグループへと成長をしていく。 おそらく …

I Want A New Drug/HUEY LEWIS AND THE NEWS~懐かしの陽気なアメリカン

Huey Lewis And The News - I Want A New Drug オープニングの瞳の青さに、あ~外人ってすごい、なんて素朴な感想を持った少年時代。 このPVで一番インパクトを覚えたのは、冒頭のシンク。たっぷり入れた氷に水を張って、顔を浸ける。水の中で開いた瞳はやっ…

Ordinary Day/CURIOSITY KILLED THE CAT~80年代のカッコイイがあった部屋

日本でもCMに起用され、そのアイドル的なルックスがやっぱりウケたCURIOSITY KILLED THE CAT。 黒っぽさを感じるクールで都会的な音は、80年代のスカと表現するとしっくりくるかもしれない。 Curiosity Killed the Cat - Ordinary Day 都会のフラットのよう…

Oh Sheila/READY FOR THE WORLD~ライブPVの功績

Ready For The World - Oh Sheila PRINCE のコピーのような音で、NEW EDITION に対抗するかのように突如現れた彼ら。全米ナンバー1に輝いたこの曲の頃、まだ十代だったはずだが、たしかに声が幼い。 だがバキバキのスラップベースに、弾むようなドラムのリズ…

It Ain't Necessarily So/BRONSKI BEAT~甦る悲しみを嘲笑う少年たちの感性

オリジナル・ブロンスキが残したたった一枚のアルバム。アルバム通して聴けば聴くほど、ごった煮のようだが、それでも一本の筋が通っている。 Bronski Beat - It Ain't Necessarily So (1984) この曲やHeatwave と Why や Junk の間には、とてつもない隔たり…

I'd Wanna Know/REO SPEEDWAGON~逆らえない音楽の本質

REO Speedwagon "I Do' Wanna Know" REOスピードワゴンと当時の自分の音楽世界というと、かなり意外がられるけど、まあ何もドゥルッテイ・コラムとか、オレンジジュースとか、ディス・モータル・コイルとか、コクトー・ツインズとか、そんなのしか聴いてなか…

Under The Gun/FACE TO FACE~生々しい戦場を駆け抜けた一輪の花

Face to Face - Under the Gun 魂とはどこにあるのだろう?我々は何のために生きているのだろう?そもそも命は守られているのだろうか? このPVの見せる痛みはおそらく、第二次大戦やベトナムと無関係ではないだろう。その生なましい現場に配置したLAURIEの…

The Edge of Heaven/WHAM!~世界のアイドルの集大成

WHAM!のラストシングルのPVはところどころにこれまでのPVのシーンを盛り込みながら、ライヴ映像で勝負というよくできたもの。 Wham! - The Edge of Heaven 実にうまく仕上げられている。 ちなみにギターはたぶんDAVID AUSTIN。 TURN TO GOLD - DAVID AUSTIN …

We Are Ninja/FRANK CHICKENS~イカ天前。世界に認められたエンターテインメント

オーバーナイト・サクセス。シンデレラストーリー。一夜明けたら――。いつの時代にも夢のような出来事は起こる。 FRANK CHICKENS We Are Ninja そんな中でも、80年代最高の摩訶不思議なセンセーション、FRANK CHICKENS。 いっちしまえば誰でもよかったのかも…

Voices/PASSION PUPPETS~わずかに足りなかった何か

なんだかVo.のレイの動きがライク・ダストとまったくおなじ。両手を組む、指でおいでおいで、片膝立てて座る。 Passion Puppets - 'Voices' なかなか美しい動きなんだけど、ライク・ダストのPVの振り付けではなくて、レイのオリジナルアクションだとしたらそ…

Are We Ourselves/FIXX, THE~研ぎ澄まされた二分間

それにしてもこの頃のフィクスには無駄がない。 前作で全米進出に成功した彼らのサードアルバム「ファントムズ」からの最初のシングルカットがこの曲なわけだが、不愛想なまでに余計なものがそぎ落とされたPVに作られている。 MTV The Fixx Sneak Preview Vi…

Polkas on 45/WIRED AL YANKOVIC~ピエロが見せたシリアスな素顔

AL YANKOVICというと当然Eat Itを最初に思い出すだろう。 "Weird Al" Yankovic - Eat It それ以外だとMADONNAのパロディや、シブいところではI Love Rockyroadあたりか。 わりとストレートにパロディするアーティストで、アメリカというお国柄なのか、大食い…

Eye Talk/FASHION~場末の踊り子の場末の恋人

安っぽい場末のディスコに、安っぽい役者、安っぽいドラマ。 Fashion - Eye Talk (Alan Darby on vocals) そんなチープさの中に、このクリップの完成度の高さがある。 ハイトーンなヴォーカルだが、この手の声によくある繊細さや痛みを伝える種類の力を持っ…

I.O.U./Freeez~マシンメイド・ミュージック・ウィズ・マン・マシーン

Freeez - IOU このクリップ全編を彩る、今となっては古びたテクノ系ダンス。 それがすべての魅力だろう。 そして、その古さはブレイクダンスのヒットスタイルのウェイヴだけでなく、当時はストリートに持ち出された巨大なラジカセにも見られる。 ヴォーカル…

I Can Dream About You/DAN HARTMAN~忍法吹き替えの術~

彼の歌声を聞き、このクリップを見て、ダン・ハートマンは小林克也みたいな感じの黒人だ! と思った人は数多いだろう。 I Can Dream About You [Official Music Video] The Sorels (Dan Hartman) 誰がなんと言おうと、このクリップは傑作だ。 実際のダンは白…

I Feel Love/BRONSKI BEAT and MARC ALMOND~道化師の化粧の奥~

「スモールタウンボーイ」での登場以降、シリアスな雰囲気をクリップにも展開しつづけたブロンスキ。 ここで突如、弾け飛んだかのような軽快なコメディを見せたのが、このクリップである。 しかも、先行したアルバムのヴァージョンとは異なり、ヴォーカルは…