ニュー・オーダー NEW ORDER
あの頃のニュー・オーダーのヴィジュアル面を語ると、二人の男に行きつく。
少年のようなバーナード・サムナー(バーニー)と、ワイルドなルックスのピーター・フック(フッキー)だ。
New Order- Blue Monday (PFD Tokyo 1985)
イアン・カーティスの衝撃的な死によりジョイ・ディヴィジョンの幕は下り、そしてニュー・オーダーの幕は開いた。
Joy Division - Love Will Tear Us Apart [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
圧倒的な存在感を示したボーカリストを失くして、失速したバンドは数多い。
カジャ・グー・グーしかり、
Kajagoogoo - Turn Your Back on Me HQ ( 720p )
J・ガイルズ・バンドしかり、
J Geils Band Centerfold Ultimix) Vid
The J. Geils band - concealed weapons
ヘアカット100しかり。
Haircut 100 - Favourite Shirts (Boy Meets Girl)
いずれもテクニック面ではなんの見劣りもしていないし、曲についても佳作を残しているのにみんな消えた。
しかしニュー・オーダーは残ったのだ。
その理由はどこにあるのか。
ジョイ・ディヴィジョンの影を引きずったスタートであったことはブルー・マンデーが重く示している。
彼らのいう「憂鬱な月曜日」は、まさに彼らがイアンの自死を知った日であり、曲がそのことをうたっているのはいうまでもない。
しかしそこで彼らはひとつ大きな賭けに出た。
ジョイ・ディヴィジョン時代と違い、憂鬱な歌詞を載せたのは、その当時の最先端を行くダンスミュージックだったのだ。
そしてあれから30年近い月日が経った今もそれは古くない。
クラフトワークがいつしか笑いとなり、ディーヴォがテクノとすら認められなくなったこの時代においても、ブルー・マンデーはクールなテクノミュージックなのだ。
Devo | Satisfaction | Official Video
そこには死という重い事実が彼らを突き動かしたからこそ生まれた重さと真摯さがあるのではないか。
分かりやすい未来をヒットのために作り出したクラフトワークと、ノリと勢いで面白く攻めたディーヴォとの違いはそこにある。
ニュー・オーダーは成り立ちからして真面目だったのだ。
儲けたかったわけではなかったのだ。
そう思いたい。
New Order - Confusion [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
その後、わざわざニューヨークにみずから乗り込んでまで、アーサー・ベイカーにすべてをゆだねた「コンフュージョン」をみずからかたくなに封印しているのが何よりの証拠ではないか。
トータル〜ベスト・オブ・ジョイ・ディヴィジョン&ニュー・オーダー [ ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダー ]
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