Shout/TEARS FOR FEARS~ガラスの少年たちの叫び声
叫ベ。叫べ。すべて吐き出させてあげる。
そんなものなくたって僕にはできる。
おいで。
君に言ってるんだ。おいで
この言葉は誰に話しかけたものだろう。
それは自ら、そして彼らの「チェンジ」「ペイル・シェルター」を愛したファンへの語りかけだったのではないだろうか。
このクリップの大きな意味は、彼らがはじめて全米ナンバーワンを獲得しただけではなく、それまでのイメージを覆したこともある。
繊細で内向的な思春期……というイメージから、力強く成長した男性の魅力を打ち出し、外向的な力強さと、チャートリアクションへの夢も覗かせたことにある。
ティアーズの繊細なパートを一任してきたカートではなく、ローランドをヴォーカルにすえたことも、この曲から受ける、彼らの「脱皮」を感じさせる。
岸壁で力強く「シャウト」するローランドの姿には、それまでの内向的なガラス細工ではなく、新しい世界に力強く踏み出す彼らの姿を感じる。
SACD/ティアーズ・フォー・フィアーズ/シャウト (SHM-SACD) (解説歌詞対訳付)/UIGY-15010
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