Baby Come Back/BILLY RANKIN~華々しくそっと咲いたクールな一輪
ナザレスのギタリストといってもどれくらいピンとくるのかちょっとよくわからない。
というのもビリーが古豪ナザレスに関わるのは、1981年以降で、彼のソロアルバムGrowin' Up Too Fastからのシングルカット、Baby Come Bacが日本のMTVで流れたのは1983年。
どらちかというと謎の一発屋として記憶されているかもしれない。
BILLY RANKIN " Baby Come Back " Clip
しかしこの曲は素晴らしい。
ハードな曲調でありながら、ハイトーンで軽いビリーの声質との相乗効果で、奇妙に都会的なクールさを感じさせてくれている。
当時のご多分に漏れず、PVは小芝居の入った仕立てになっているが、まあデュランやスパンダーほど金をかけられるわけでもなく、ストーリーもあってないようなもの。
ただ迫りくるような曲調に、追い立てられるような映像のマッチングは見事。
派手派手しい曲や、壮大なスケールのPVが羅列した時代に、一瞬華々しく、そしてそっと咲いた名作。
ベイビー・カムバック?燃えよ魂[LPレコード 12inch]
- アーティスト: ビリー・ランキン
- 出版社/メーカー: CBSソニー
- 発売日: 2015/07/18
- メディア: LP Record
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