THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。新作も加えていきます。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

LOVE IS FULL OF WONDERFUL COLOUR/ICICLE WORKS~アメリカ行きの切符を入れるポケットの付いていない服~

Icicle Works - Love Is A Wonderful Colour このクリップを見るといつも思い出すのは、トーク・トークの「イッツ・マイ・ライフ」のクリップである。 Talk Talk - It's My Life Talk Talk - It´s My Life アイドルとして売りたいプロデューサーと、アーティ…

ヒューマン・リーグ HUMAN LEAGUE

ぶわっはっはっはっは。 今となってはどちらを笑うべきかわからんが、フィリップ・オーキーの迷走ぶりは爆笑に値する。80年代前半の彼は、二人いるといってもいいくらいだ。 一人はポップスター、フィリップ・オーキー。 もう一人は反戦家、フィリップ・オー…

NEW SONG/HOWARD JONES~新しい歌に載せた新しい自分~

最初にこの曲を聞いたため、ハワード・ジョーンズの音楽、ビジュアルに「カワイイ」とか「ポップ」「軽快」というイメージを持つ人は多いだろう。 だが、彼の本来の持ち味は「ホワット・イズ・ラヴ?」と問い掛ける、内向きの疑問や焦燥の方であったのではな…

RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD(BODDU DOUBLE) ~B級ボーナスクリップ~

多分、日本で最もオンエア回数の少ないクリップがこのバージョンだろう。 Frankie goes to hollywood Relax (Body Double) ヒッチコックへのオマージュとも、単なる「裏窓」と「めまい」のパクリともコラボとも言えそうな、デ・パルマ監督の映画「ボディ・ダ…

RELAX / FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD(STADIO LIVE)~セックスよりも刺激的な欺瞞~

「リラックスしてごらん、咥えてほしい時は」 「リラックスしてごらん、イキたい時は」 たしかに歌詞は刺激的だが、「come」にそんな意味があると知らなかった自分にとって、この曲の歌詞に刺激を受けた記憶はない。むしろ、刺激的だったのはこのクリップで…

ハワード・ジョーンズ HOWARD JONES

ハワード・ジョーンズはアイドルだった。 Howard Jones - What Is Love 音楽性、実力、そういう面で捉えると物議をかもしだすかもしれない。しかし、当時の日本の音楽シーンにおいては、少なくともそうだった。ミーハー系の音楽雑誌には「ハワちゃん」「ハワ…

フェイス・トゥ・フェイス FACE TO FACE

どうってことない連中が何の気なしに集まってバンドを始めた。それは、バンドでなくてもよかったのかもしれない。 9人集まれば野球が出来るし、11人集まればサッカーも出来る。だが集まったのは5人。みんな、楽器が出来た。そして、そのうち一人は可愛い女…

クラウス・ノミ KLAUS NOMI

クラウス・ノミはロボットだった。 Klaus Nomi - Total Eclipse 1981 Live Video HD 失敗した鉄腕アトムのようなその髪型、巨大ハンガーにかけられたようないかり肩の衣装、デカすぎる蝶ネクタイ。まるでマンガの世界から飛び出したようなスタイルである。 …

I Feel Love/BRONSKI BEAT and MARC ALMOND~道化師の化粧の奥~

「スモールタウンボーイ」での登場以降、シリアスな雰囲気をクリップにも展開しつづけたブロンスキ。 ここで突如、弾け飛んだかのような軽快なコメディを見せたのが、このクリップである。 しかも、先行したアルバムのヴァージョンとは異なり、ヴォーカルは…

NO MORE WORDS/BERLIN~私たちに明日はある~

Berlin - No More Words 映画「ボニー・アンド・クライド(俺たちに明日はない)」をモチーフにしたクリップは、演奏シーンがまったくないにも関わらず、バンドの魅力を見事に伝えている。 結局、ベルリンの魅力を伝えるには、ヒロインであるテリー・ナンを…

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD

フランキーはハリウッドへ行く。たった一曲のメロディを口ずさみながら。 Frankie Goes To Hollywood - Relax (Restored Version) 80年代の音楽シーンを支えたアイテム、ビデオクリップと12インチシングル。そのどちらにも、大きな戦果をあげたのがリバプー…

アズテック・カメラ AZTEC CAMERA

サラサラヘアーに星がキラキラ輝く大きな瞳。そして、チャーミングなギターの音。我々の前に登場したロディ・フレイムは、王子様だった。しかしなかなかどうして、ネオアコ界の王子は一筋縄では行かなかった。 あの頃、デビューアルバム「ハイランド・ハード…