THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。新作も加えていきます。

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Are We Ourselves/FIXX, THE~研ぎ澄まされた二分間

それにしてもこの頃のフィクスには無駄がない。 前作で全米進出に成功した彼らのサードアルバム「ファントムズ」からの最初のシングルカットがこの曲なわけだが、不愛想なまでに余計なものがそぎ落とされたPVに作られている。 MTV The Fixx Sneak Preview Vi…

Seven Seas/ECHO AND THE BUNNYMEN~仕方ない最大限の妥協

バニーメンはPVにそれほど力を入れたグループではなく、世間の風潮に合わせてとりあえずいわれたから作っといたみたいなものが多い、そういう価値観のグループだろう。コテコテに芝居しまくったスパンダーとよく比較されていたのがなんだか懐かしい。 Echo a…

The Model/BIG BLACK~イキまくる外壁破壊ツール

1980年代に入って、クラフトワークをカッコイイと公言しにくくなってきた頃、少し間をおいてカバー曲というジャンルで、クラフトワークの遺産からふたつの星が輝いた。 Afrika Bambaataa & Soul Sonic Force - Planet Rock [Rockamerica] (1982) ひとつは82…

DAVID AUSTIN デヴィッド・オースティン

「Love While You Can」には、恋してステップ! とかホントもうどうしていいかかわからなくなるような邦題がついてるけど、いい曲だ。 David Austin - Love While You Can 短い演奏時間の中でぎゅっと凝縮したキレイなメロディとここ一番のファルセット。モ…

VISAGE ヴィサージ

フランキーがトレヴァー・ホーンの玩具だったように、スティーヴ・ストレンジはミッジ・ユーロの玩具だった。 Visage - Visage しかし、この玩具には最初から意志があった。それは、スノビズムという名の意志だったのだ。 Visage - Fade To Grey ヴィサージ…

Won't You Hold My Hand Now/KING~天下を取れなかった王様

King- Won't You Hold My Hand Now Love And Prideでシーンに登場した時は、ボーカルのポール・キングの奇妙な髪型に真っ赤なブーツなどなど、また変なのが出てきたなという印象だったが、とにかく雨後の筍のように新しい奴らが出てきては消えていく中、メジ…

The Robot/KRAFTWERK~パラレルワールドに昇華した憧れの未来

今となっては、これがカッコよかったという事実に衝撃を受ける。 Kraftwerk - The Robots だがあの頃、僕たちの未来には、こんな21世紀が広がっているはずだった。 人間は機械の体と永遠の命を持ち、街には透明のチューブの中をエアで送られた自動車代わりの…

Polkas on 45/WIRED AL YANKOVIC~ピエロが見せたシリアスな素顔

AL YANKOVICというと当然Eat Itを最初に思い出すだろう。 "Weird Al" Yankovic - Eat It それ以外だとMADONNAのパロディや、シブいところではI Love Rockyroadあたりか。 わりとストレートにパロディするアーティストで、アメリカというお国柄なのか、大食い…

Proudly Presents The Star Sisters/THE STAR SISTERS, STARS ON 45~記憶にないノスタルジー

オランダのヒットメドレープロジェクト、スターズ・オン・45の中でも1983年にシングルカットされたこの曲は、日本のMTVでもヘビーローテーションされた一曲。 Stars on 45 Proudly Presents The Star Sisters (Video) ん……これ、一曲っていうのかな。 テクノ…

Don't Let Go/WANG CHUNG~ありふれたクリップの中のアツさ

このクリップを見る限り、ワン・チャンのその後の成功はとても想像できない。 Wang Chung Don't Let Go 曲自体は佳作ではあるが、特に何の変哲もない演奏シーンに、至ってありふれたメロドラマが挿入されているだけだからだ。この当時、実によくあるパータン…

Favourite Shirts (Boy Meets Girl)/HAIRCUT100~シャーツの謎

NICK脱退後、案の定覇気のないオッサン臭いバンドになって、あっさりと消えてしまったHAIRCUT100。 So Tiredの気怠い感じにはそれなりのよさはあったんだけど。 Haircut 100 - Favourite Shirts (Boy Meets Girl) しかし王子様がいないうえに、この頃の明る…

Johnny Come Home/FINE YOUNG CANNIBALS~フレットレスなアクション

ザ・ビーツ解散後、明るいヤツらはジェネラル・パブリックで一般大衆に明るい自分たちを見せていた。 そして、その影のように現れたのが、ローランド・ギフトをボーカルに据えたファイン・ヤング・カニバルズだった。 その後、全米ナンバーワンヒットを生む…