THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。新作も加えていきます。

Olympia/SERGIO MENDES~トーキョー2020私たちのオリンピック

SERGIO MENDES といえばもちろん知らない人がいないのは Mas que nada ということになるだろう。 Sergio Mendes & Brasil 66 - Mas que nada (introduced by Eartha Kitt / Something Special 1967) しかし東京オリンピックイヤーを迎えた今年、思い出すのは…

Happy Xmas (War Is Over)/JOHN AND YOKO, THE PLASTIC ONO BAND WITH THE HARLEM COMMUNITY CHOIR~世界は小さい。悩めるあなたにクリスマスの悦びを

Happy Xmas (War Is Over) - John & Yoko, The Plastic Ono Band with The Harlem Community Choir The Beatles - Twist & Shout - Performed Live On The Ed Sullivan Show 2/23/64 Beatlesのパンキッシュな側面は、間違いなくJohnの完成によるものだと思う…

Do They Know It's Christmas?/BAND AID~(3)メリークリスマス・フォーエバー

それと比較して、後発のアメリカにはなんだかショウビズの臭いを感じてしまったのは仕方ないところだろう。 弁護するなら、効果も何もわからないままスタートしたイギリスと違い、バンドエイドの成功を見たから始まったプロジェクトなわけだし、集まってくる…

Do They Know It's Christmas?/BAND AID~(2)普段着のクリスマス

Do They Know It's Christmas / Band Aid 志の立派さに異論を唱えるつもりはないが、ネーナとアルファヴィル以外は誰が誰だかわからなかったドイツのあれとかは、世界的な影響の小ささから、今回は話題にしないことにする。 Band für Afrika bei Form1 - Nac…

Do They Know It's Christmas?/BAND AID~(1)クリスマスを世界に

Do They Know It's Christmas / Band Aid 1984年。 一人の表舞台から消えかけていた男のふとした思い付きがすべてを変えた。世界も。そして彼自身の人生をも。 The Boomtown Rats - I Don't Like Mondays ボブ・ゲルドフのしたことは素晴らしい。パブリック…

It's Christmas All Over The world/SHEENA EASTON~僕たちのヒロインのメリークリスマス

SHEENAはポップスターになりたかったんだろう、誰よりも。 Sheena Easton : It's Christmas All Over The World 若くしてチャンスをつかみ、その美貌でイギリスに愛された彼女はたぶん、誰よりもポップスターに近い位置にいた。 だけどそこから十年もしない…

Downunder/MEN AT WORK~屈折した哀愁の大地からやってきたサーカスの一団

Men At Work - Down Under (Official Video) MEN AT WORK という人たちはその名前に反する飄々とした姿がなんとも楽しそうでいて、その反面曲調はどこか哀愁を帯び、そしてシリアスでシニカル。 そんな不思議な食い合わせのギリギリのところが魅力だった。 …

Last Christmas/WHAM!~未来の大スターのプライベートクリスマス

Wham! - Last Christmas (Official Music Video) クリスマスが近づくと街中にGeorge Michaelの歌声が流れてくる。あれから30年以上の時を経て、この曲が80sクリスマスのスタンダードしては、もっとも有名な曲となったといっても過言ではない。 当時彼らはレ…

Can't Let You Go/RAINBOW~メロディアスなサイレントフィルム

Rainbow - Can't Let You Go 幽玄な印象のパイプオルガンから始まるイントロの間に、PV上の舞台設定が紹介され、そして曲の始まりとともに目覚める眠り男チェザーレを演ずるジョー・リン・ターナー。 モチーフはいわずと知れた1920年に制作されたサイレント…

Love Shack/B-52'S, THE~誰もが必ず好きな、一番ではないスラップスティック

The B-52's - "Love Shack" (Official Music Video) DEVO が HUMAN LEAGUE のオネエチャンコーラスのコンセプトをパクったら、米米 クラブの素みたいなものが生まれたという感じでしょうか。 B-52'S の素敵なところは、がちゃがちゃとしたスラップスティック…

This Charming Man/THE SMITHS~マザコンフォーク少年のソリッドロック

The Smiths - This Charming Man (Official Music Video) THE SMITHS がカリスマになったのには、なんといってもモリッシーの書く歌詞が青春をすぎた若者たちの共感を呼んだからに間違いない。 彼の詞に感動したのは青春ど真ん中、必死に生きている少年たち…

Life On Your Own/HUMAN LEAGUE~作者自身に向いていなかった名曲と映像

The Human League - Life On Your Own フィル・オーキーのマイ反戦ブームが一瞬で過ぎ去ったことはこの前も語った。 結局次のシングルになるこの曲の時点で、すでにラブソングに戻っているわけだが、それでも曲調、そしてPVともに Don't You Want Me とは違…

The Lebanon/HUMAN LEAGUE~チャラ男、世界平和に目覚める(ただしファッションとして)

The Human League - The Lebanon フィル・オーキーという人は、明らかに浮かれたポップスターとしてナイトクラブカルチャーでピコパコするのが彼の本質だった。おそらくそれが、当初の実験テクノが肌に合わず HEAVEN17 との分裂を招いた原因だろう。 結果自…

It's My Life/TALK TALK~真面目過ぎたポップスター候補生

Talk Talk - It´s My Life ポストパンク、ポストニューウェーブの流れの中、ニューロマンティックとかネオアコとかなんだかんだと、その瞬間覇権を握ったかのように見えた勢力が、後年振り返ると、一瞬のムーブメントに過ぎなかったという例は山のようにある…

Talk To Me/FIONA~ミニマムな分母に輝く記憶の中のシャウト系歌姫

Fiona (Flanagan) - Talk to me (HQ) アンニュイな雰囲気のイントロから入るこの曲をふと思い出した。 PVの記憶は、白いバックのいかにもお金のかかってなさそうな場所で、キュートな女の子がシャウトしているというものだったが、大すじは間違ってなかった…

Run To You/Bryan Adams~僕の苦手だった汗のにおいは影を潜めて、でも走ってきたのは彼女だった

Bryan Adams - Run To You Bryan Adams なんていうのは、鬱屈した思いを抱えて、好きなあの娘に素直に好きだと伝えることもできなかった青春時代には、目障りな存在でもあった。 いや、彼だけではない。 BRUCE SPRINGSTEEN なんかもそうだし、とにかくいわゆ…

Sunglasses At Night/COREY HART~まぶしい夜に僕を隠すウェイファーラー

Corey Hart - Sunglasses At Night サングラスというアイテムは実用性以外の部分で、僕たちの幼い目に魅力的に映った。黒いウェイファーラーは中でも飛び切りのアイテムだった。 MADONNA, BILLY JOEL, IAN MCCULLOCH ...憧れのアイコンは黒いレンズの向こう…

Crazy For You/MADONNA~「あなたに夢中よ」とうたってくれた日々

Madonna - Crazy For You 夢中。熱中。溺愛。 実際に夢の中にいては日々を暮らしてはいけないし、熱の中にいては燃えてしまう。そして溺れてしまっても生きていけない。それでも僕たちはあの日、あの頃、君の姿を夢を見て、君のために燃え、そして君に溺れて…

The Boys Of Summer/DON HENLEY~過ぎ去った夏を思うモノクロの世界

Don Henley-Boys of Summer HD/HQ 1984+Info✔ モノクロを効果的に使ったPVも美しく、大ヒットした夏の名曲。歌詞にあるように夏真っ盛りの曲ではなく、過ぎ去った夏を思う表現が、この切ないメロディにこめられている。イントロから入る泣きのギターは絶妙。…

Making Love Out Of Nothing At All/AIR SUPPLY~軍隊のない国に生まれた僕たちが妄想する夏

Air Supply - Making Love Out Of Nothing At All 毎年ある季節になると思い出すPVというのがある。夏になると思い出すこの曲は、別にフィルムが夏なわけではないのだが、このグループが夏・渚といったイメージと切り離せなかったことがあるだろう。 透き通…

Don't You Forget About Me/SIMPLE MINDS~僕のこと忘れられないんじゃないのかい?

Simple Minds - Don't You (Forget About Me) 映画のために書き下ろされたこの曲、当初は BRYAN FERRY にオファーされたらしい。それが実現せず、巡り巡って白羽の矢の刺さった JIM KERR はこの話を受けた。これが運命の分岐点だった。 Simple Minds: Dont Y…

Gambler/MADONNA~サントラが切り取った偉大な歌姫の一瞬

Madonna - Gambler MADONNA が世界を代表する歌姫になって以降、ほぼ封印されているといってもいい一曲だが、あの頃の彼女の魅力をこんな伝えているPVはほかにないのではないだろうか。 その魅力の根源は、映画のサントラ用に作られた曲だったことにある。 …

Dancing In The Dark/KIM WILDE~暗闇を抜け出した初恋の君へ

Kim Wilde - Dancing In the Dark KIM WILDE を初めて見たのはテレビのCМだった。 Kim Wilde Bitter is better Japan commercial まだ洋楽の何たるかを知らなかった幼い僕は、彼女がブラウン管の中に持ち込んだ外国の香りにほんのりとした苦みとつきぬけるよ…

You Can Do Magic/AMERICA~君にもできる時をさかのぼる魔法

You Can Do Magic - America (HQ/1080p) 「ケント・デリカットは歌も歌ってたのか!?」 ケントデリカットの現在に驚き!職業が意外だった… そんなジョークも懐かしいPVは、ニューロマンティック方向からやってきて当時のビルボードを席巻したイギリス系ミュ…

Election Day/ARCADIA~分裂の光と闇

Arcadia - Election Day (Original Video) DURAN DURAN のメンバーがふたつに分かれてそれぞれプロジェクト活動をした時代があった。 THE POWER STATION に関しては今や説明の必要もないだろう。 The Power Station - Some Like It Hot この曲のヒットはヴォ…

Back Where You Belong/38SPECIAL~誰にも秘密にしたかった青春の踏絵

青春時代には青く屈折した時期ならではの美学がある。 38 Special - Back Where You Belong VISAGE の造られたステージに酔い、ULTRAVOX の哀愁漂う切ないメロディに酔い、SPANDAU BALLETの大掛かりな貴族コスプレに酔い、 DURAN DURANのおしゃれな空気に酔…

Touch/BERLIN~80年代を代表するエレポライブ

Berlin - Touch (sound remastered) 小悪魔のようなTerry Nunn。その魅力はこの頃、PVでもライブでも全開で発揮されていた。 歌詞を聴くとホント演歌やフォークのような世界だが、BERLINの演奏、メロディ、そしてTerryのアクションが加わると、素晴らしくカ…

This Is Not America/DAVID BOWIE, PAT METHENY~語られることの少ない哀愁

BOWIEの80年代の仕事の中でも異色のコラボがこの曲だろう。 Pat Metheny Group feat. David Bowie - This Is Not America 映画「The Falcon and the Snowman」の主題歌を歌うのに、タッグを組んだ相手はジャズギタリストのPat Metheny。 切なく熟れたメロデ…

Strip/ADAM ANT~裸になった王子様が教えてくれたもの

Adam Ant - Strip アダムの国の王子様に魅せられた庶民の娘たちにとっては、このPVはホント封印してしまいたい一本かもしれない。 イントロからの入りは相変わらずの馬に乗った王子様なのだが、なんというか場面が進むにつれ、王子様が少しずつ壊れていく。 …

Lucky Star/MADONNA~あの夏の日のWANNABES

Madonna - Lucky Star サイボーグになる前のあの娘は、ぷにぷにしたお腹を見せて僕たちの前で淫靡な踊りを見せてくれた。だがその踊りはどこかエロティックでもフレンドリーで、僕たちよりも感化されたのは、ティーンの少女たちだった。 WANNABES──そう呼ば…