THIS IS VIDEO CLASH "RETURNS"--80年代洋楽PVの記録--

PVをメインに取り上げた80年代洋楽の記録です。2000年頃のアーカイヴをtumblrに移植したものをさらにこちらへ。新作も加えていきます。

Soul Deep/THE COUCIL COLLECTIVE~怒れるオサレ系


The Style Council - Soul Deep [The Council Collective] (The Tube 1984)

 

Paul Wellerという男は、なんとも掴みどころがないように見える。

 


Jam - In the City

 

JAMで怒れる若者の想いを代弁して、ひとりのカリスマになったと思いきや、絶頂期に解散。

 


Paul Weller Live - The Whole Point Of No Return (HD)


そしてSTYLE COUNCILというユニットを始めたと思ったら、ブラコン、ジャズ、ソウル、ラップ、なんでもありのごった煮で、特にファーストアルバムの当時のA面は、JAMのファンが聴いたら「日和ったか!」と暴動の起きそうな、ジャズ、ムード音楽モードだった。


事実、バブル期真っただ中の日本、カフェバーといえば、スタカン、エヴリシング・バット・ザ・ガールシャーデー、少し遅れてスウィング・アウト・シスターみたいな、今こうして振り返ると、明らかに別の場所にいた連中とひとくくりになっていた。

 


Everything But The Girl - Tender Blue

 


Sade - Smooth Operator (Official Video)

 


Swing Out Sister - Twilight World


しかし、ポールの変身にも変遷にも、おそらく何の作戦も策略もない。ただ単に彼は、やりたいことをやっているのだ。
やりたいときに。
だから気が向いたら髪も切るし、前髪を伸ばしても見るし、チャリティだってやってみる。

 

この頃ポールはたぶん、スタカンのファンが生ぬるいオサレ系ばかりだったことに、物足りなくなったのではないだろうか。
ただ、彼の意識は遠く世界に向くほど、壮大なものではなかった。


ボブが遠くアフリカに目を向けたのに対して、その場に参加していても、ポールの視線は、怒りに身を任せたころに自分を支えてくれた若者たちが、少し大人になって働いた炭鉱に向いていたのではないだろうか。

 

1984年12月。

世界がチャリティに沸いた年の暮れ、バンド・エイドが彼らは知っているのかと問うた、クリスマスに近いころリリースされた名曲。

 

Soul Deep - Council Collective 7

Soul Deep - Council Collective 7" 45

 

 

 

Soul Deep (council collective single 12

Soul Deep (council collective single 12")

 

 

 

Soul Deep (Bert Bevan's Remix/ Club Mix)

Soul Deep (Bert Bevan's Remix/ Club Mix)