Somebody's Watching Me/Rockwell~時代の音じゃなかった俺様
Rockwell - Somebody's Watching Me
本人は、ファーストアルバムの「マイケル次は俺の番だ!」というド派手なキャッチコピーとともに登場し、セカンドアルバムの「俺が時代の音だ」というコピーとともに消えていくという、わかりやすい一発屋感をほとばしらせていたが、そもそもモータウンの御曹司かなんかだったので、別にどうでもよかったのだろう。
マイケル・ジャクソンのコーラスが美しい。
たったワンフレーズのリフレインだけど。
PVはサイコをベースにしたスリリングな寸劇仕立てで、ラストシーンのメイルマンの腕なんかはなかなかぞくっとさせられる。
ただ気になるのは、間奏のシーンで出てくる犬。
幻覚と重なるようにして犬が豚に代わるのだが、豚って何かのメタファなんだろうか。
日本人の感覚からすると、豚は恐怖より愛嬌を感じるし。
豚のミイラのように見えなくもないけど、やっぱり丸焼きに見えてしまう。
チャーシューが中華街から逃げてきたみたいな豚に怯える、ロックウェルの演技がなんだか滑稽なのだ。