ザ・ポリス POLICE, THE
ポリスの最高傑作「シンクロニシティ」から20年。
The Police- "Synchronicity I" LIVE
あの頃を思い出すと、音楽の主流は「歌」だった。
「歌」にはメロディあるヴォーカルがあり、メロディに乗せた歌詞があった。
いつの間にか気が付くと、音楽は「歌」ではなくなっている。
メロディはバックの音の中に存在し、歌詞にはメロディが消えている。
残ったものは装飾を取り去った話し言葉に託された、装飾された言葉のリズムである。
80年代の音楽は多様に富んでいた。
ひとつのムーヴメントが成熟すると、次のムーヴメントがやってくる。
パンクの終焉にはテクノポップが並走し、テクノポップの衰退にはネオアコが台頭した。
ポリスの音楽的な位置付けはなかなか難しい。
ロックと一言でいってしまえばそれまでだが、メンバーの経歴を考えても、それで済まされるものではない。
敢えて言うなら、「アウトランドスダムール」「白いレガッタ」の時代は、パンクの姿を借りたレゲエ、もしくはレゲエのエッセンスを取り入れたパンク。
[HD] The Police - Peanuts (HP 1979)
The Police - Can't Stand Losing You
そして、「ゼニヤッタ・モンダッタ」の頃からそこにポップスの要素が入り始め、
「シンクロニシティ」でそれらが完成された「ポリス」という音楽になった。
The Police - De Do Do Do, De Da Da Da
そう、「ポリス」とはひとつのジャンルであったのかもしれない。
アウトランドス・ダムール [ ザ・ポリス ]
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白いレガッタ [ ザ・ポリス ]
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ゼニヤッタ・モンダッタ [ ザ・ポリス ]
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シンクロニシティー [ ザ・ポリス ]
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